米澤穂信・著、角川文庫。
7月21日(土)読了。
文化祭と古典部の文集を巡る謎を解いてから幾ばくかの時が流れていた。
時は夏休み。
にも関わらず、その省エネの信条とは裏腹に文集製作で登校する日々を送る奉太郎。
そんな彼ら古典部が、部長の千反田えるを通して招かれたとあるクラスの映画の試写会。
微妙な出来の内容に辟易とする一同だったが、そこに試写会に招いた入須から相談を持ちかけられて……
古典部シリーズ第二弾。正直、アニメ観る前に読みたかったと思わせる、心地良い『ミステリー』。なんとなく『ミステリ』と気取るよりは『ミステリー』というべき御華詩ですな。
テーマ自体がミステリーで一種のメタミステリの構図を持ちながらも、それが本題ではないというか、中々面白い方向に転がっていってオチもいい感じでした。なるほどねぇ。こういうカタルシス、良いですな。
とまぁ、内容に触れられないので抽象的ではありますが、非常に楽しめたので続きもどんどん読んでいきたいと思います。
てなところで次は『クドリャフカの順番』です。