鳥居なごむ・著、鴨居知世・イラスト、KAエスマ文庫。
10月8日(火)読了。

眼鏡を愛して止まない半妖の神原秋人は、眼鏡の似合う後輩で異界士の栗山未来が男と歩いているのを見掛けて気が気では無かった。本来の用事そっちのけでついつい後を追いかけてしまう。
そこで、偶然行き会った爆発事件。
異界士が絡んだその事件を切っ掛けとして、秋人達は大きな策謀の中に巻き込まれていって……

根底にあるのは忌避されることによる歪みと絶望、そこからの救いの有り難さ。そして、命と等価の眼鏡。きっと、そんな御華詩。

今回も眼鏡愛溢れる秋人の言葉に大いに共鳴しつつ、直接的なバトルだけでなく異界士の組織に纏わる策謀なんかもあったりして非常に楽める内容でありました。また、今回の新キャラの立ち位置も、中々興味深い。まぁ、それはそれとして、師匠の慧眼には平伏させられますな。誰か、発明しないものか……

とまぁ、心に響きまくりなのでこのまま次は『境界の彼方3』なのでありまする。

境界の彼方 2 (KAエスマ文庫)

鳥居 なごむ
出版社:京都アニメーション
発売日: 2013-04-08