鳥居なごむ・著、鴨居知世・イラスト、KAエスマ文庫。
10月12日(土)読了。

異界士の有力な一族たる名瀬家。
その次女と生まれた名瀬美月。
何かと優秀な姉と優秀な兄に蚊帳の外に置かれるのが面白くない。
美月は反抗心か、兄の博臣に内緒で未来と二人で妖夢を退治する任務を受けていた。
それを知った博臣は美月主導で事に当たることを認めず、結局、博臣、舞耶、秋人も加えたメンバーで事に当たることになるのだが……

眼鏡愛と妹愛が交錯するシリーズ第三弾。
美月を通して名瀬家の諸々が見えてくるといいますか、眼鏡愛をダダ漏れに出来る秋人の日常がどれだけの薄氷の上に築かれていたのかが改めて突き付けられる御華詩でもありますな。王道展開で新たな道が開けてきましたが、果たしてどうなるのか?
それはそれとして、秋人の眼鏡愛が留まらな過ぎてすっかり某南雲一族的な域に到達しているような。そのお陰で、あんな場面でナチュラルに眼鏡に意味を持たせることに成功していたり、本当素晴らしい。
ともあれ、これでシリーズとしての骨子が出来上がったようにも見受けられるので続刊に期待眼鏡!

てなところで次は『RAIL WARS!7 ~日本國有鉄道公安隊~ -』です。

境界の彼方 3

鳥居 なごむ
出版社:京都アニメーション
発売日: 2013-10-02