初野晴・著、角川文庫。
2月13日(土)読了。

幼馴染みとの三角関係に悩まされながらも二年生になったチカ。
普門館を目指して吹奏楽部を盛り上げていこうとするけれど、やっぱり何かと厄介ごとが付いて回る。
己の力不足を補うために、一番に登校してフルートの練習に励むチカ。だけど、ここのところ、どうも彼女より先に音楽室に侵入している誰かがいるようで……

アニメ観て既視感持って『退出ゲーム』からのシリーズだと知ったので続きを読み始めた次第。
結構シビアな内容が、ハルタとチカのコンビを始めとした濃いキャラ達のドタバタのお陰で適度に和らげて描かれてますねぇ。最後の表題作『初恋ソムリエ』なんかは完全に暈かした状態でしたが、ああ、あれかぁ、と思うには充分で。でも、やってることは文字通りの初恋ソムリエ。語らせ方って大事なのですな。
とまぁ、ミステリの性質上内容には触れず抽象的ながら、端的にはとても楽しめる内容でありました。

てなところで次は『火星の人』。映画『オデッセイ』の原作であります。

初恋ソムリエ (角川文庫)

初野 晴
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2011-07-23