蝸牛くも・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
2月28日(日)読了。

ゴブリン退治。
それは、駆け出し冒険者の定番のクエスト。
だが、それなり以上の成果を挙げつつも、ただただゴブリン退治を行う者がいた。
子鬼を殺す者《ゴブリンスレイヤー》と呼ばれる彼は、一体何を思い、今日もゴブリンを屠るのか……

『ゴブリン退治』という冒険の性質を上手く利用していますねぇ。その絶妙な位置づけがあったからこそ、ゴブリンスレイヤーが成立するというか。
冒険者の残酷な側面もキッチリ描きつつ、不器用な彼のキャラと、なんだかんだで彼が気になる周りとの関わりがいいですな。ありふれた物語だからこそ説得力のある物語とでもいいますか、とても読後感のいい御華詩でありました。
でも、めがねっ娘が、めがねっ娘が……

てなところで次は『ゼロの使い魔21~六千年の真実~』です。

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

蝸牛 くも
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2016-02-13