裕時悠示・著、 Yan-Yam ・イラスト、GA文庫。
12月30日(金)読了。

仕事では大きなトラブルを乗り越えたコールセンターのコーチ、槍羽。
一方では、独特のセンスを持つ女子高生、南里花恋の小説のコーチもやっていた。
かつて作家を夢見て破れた男が、眩しい才能に己の夢を託す一面もあった。
だが、ある日、花恋の祖父にして槍羽の勤め先社長より一つの命が下る。
花恋の作家への夢をよく思わない彼は、目に見える結果が出せないなら、夢を諦めさせろというのだ。
かくして、一次通過という結果をまずは残すということになり……

作家への夢と仕事でのごたごたがクロスしながら進む物語。
今回は色々思い当たるところがあって、共感したり痛みがぶり返したりもしましたが、だからいっそう楽しめたとも言えますな。 ええ、一番悔しいですよ。それは、ね。
ネタバレ避けて抽象的にしつつ、あれこれやる気が刺激される物語でありましたし、こういうのがライトノベルとして成立するのもまた、興味深いところでありますな。

てなところで次は『掟上今日子の旅行記』です。

29とJK2 ~大人はモテてもヒマがない~ (GA文庫)

裕時悠示
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2016-11-12