華早漏曇・著、コダマ・イラスト。角川文庫。
8月25日(金)読了。

夢漏町幕府の時代。
とある山寺にイックーさんという大層イキやすい小坊主がおったそうな。
だが、ひとたびイケば賢者の時が訪れ、数々の難題を解決もしておったという。
これは、そんなイックーさんの物語……

ここまで何もかも下ネタに繋げるセンスには素直に脱帽でありまする。シンプルであり深いタイトルですねぇ。語り口もいい感じに雰囲気を作っていて、更には細かいカタカナの使い方とかも徹底していて生み出される軽み。アホな話ですが、それを一冊分ぶれずに書き切られるとむしろ頭がよく感じてくる不思議です。きっと、賢者のときに書かれたのでありましょうな。

てなところで次は『道-MEN -北海道を喰いにきた乙女-』です。

イックーさん (角川スニーカー文庫)

華早 漏曇
出版社:KADOKAWA
発売日: 2017-04-01