森見登美彦・著、中村佑介・カバーイラスト、角川文庫。
8月27日(日)読了。

「先輩」は、同じ部活の「黒髪の乙女」に憧れていた。
だが、積極的な行動は起こせず、かといって何もしないではいられず。
なるべく彼女の目に付くよう、奇遇を装っては出会うように心掛けていた。
そうして過ごした、春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして、冬の風邪。
果たして、「先輩」は「黒髪の乙女」とお近づきになれるのか……

「先輩」と「黒髪の乙女」の視点をザッピングしながら描かれた物語。うん、往年の PC ゲームのザッピングシステムのようだとか言い出すと、年がバレるね。

それはさておき、映画を観ての原作でしたが、なるほど、映画は全部を一緒くたにしていたのですな。映画的な演出も多々あったので、こうして一つ一つ順を追って読む楽しさは読書ならではですな。

ここのところ触れて無かったタイプの物語で読んでいてとても楽しかったのですが、読んでるととにかく酒が呑みたくなるのが難点ですな。映画観た帰りに買ったラムと電氣ブランが呑みたくなる……

てなところで、こっちの次は『ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇』です。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

森見 登美彦
出版社:角川グループパブリッシング
発売日: 2008-12-25