SOW・著、がおう・イラスト、GA文庫。
12月15日(金)読了。

人と魔族が戦争を続ける世界。
闇を統べる暗黒式魔導の天才的才能を持つがゆえに、光に属する同族の人間からは忌み嫌われ続けたクトゥー。
誰とでも分け隔てなく接する勇者に見出されてしばらくは満たされていたものの、とある切っ掛けで彼は復讐の鬼と化す。
勢いで魔王に取り入り、人類を滅ぼす第一歩として訪れた場所。
それは、人を真似て創立された、若い魔族を育成するための学校で……

やっぱり、表紙にめがねっ娘がいると買っちゃうよね? 表紙のめがねっ娘が購入の決め手になった、歪みまくって一周回って根はいい先生かもしれない男の物語。
色々拗らせて人類を滅ぼすと言いつつも、人間よりも人間味溢れた魔族の教え子たちに対してはなんだかんだいい先生になってしまうというかそういう御華詩。こういうのは好物です。流石、表紙にめがねっ娘がいるだけはある。魔王の側近にも眼鏡さんいますしね。あと、とある理由で『聖エルザクルセイダーズ』を思い出さずにはいられなかった人は大体同世代だと思います。
ただ、固有名詞がぶれているのが結構気になったというか『ヨルムンガンド』『ヨルムンガント』『ヨルムンガルド』『ヨルムンガルト』のどれが正解で、魔王の側近の巨乳眼鏡さんは『ヴェルネガー』さんなのか、『ヴェネルガー』さんなのか……

とはいえ、物語は素直に面白かったので、今後の顛末に期待。

てなところで次は『ゴブリンスレイヤー6』です。

3年B組 ネクロマンサー先生 (GA文庫)

SOW
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2017-11-14