蝸牛くも・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
4月22日(日)読了。

それは、四方世界ではよくあることだった。
田舎の村に気まぐれにゴブリンが略奪に訪れ。
大切な物も人も何もかもを蹂躙されてしまうのは。
親に先立たれながらも、幼い子供が生き残ってしまうのは。
これは、一人の幼い少年が、純粋に狂いながらゴブリンを屠る物語の端緒。

ゴブリンスレイヤー誕生篇。
ゴブリンスレイヤーだけでなく、牛飼娘や受付嬢やら他の冒険者たちのあの頃も出て来たりしつつ、細かいところで『今』に繋がるあれこれがでてきてよいですな。 他の冒険者たちの深刻な場面も全てスルーでひたすらにゴブリンを屠り続ける狂気に囚われても仕方ないと思わせる流れながら、それが『今』着実に変化しているという対比にもなっていて興味深い。

てなところで、次は『優等生以上 フリョー未満な俺ら。7』です。

ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン (GA文庫)

蝸牛 くも
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2018-03-13