裕時悠示・著、Yan-Yan・イラスト、GA文庫。 3月21日(土)読了。

憧れの伝説級編集者との共同企画を蹴ったアルカディア。
鋭二は、独自にお仕事小説企画を起ち上げる。
執筆者は、勿論花恋。
踏み躙られた夢を、尊厳を、取り戻す。
これは、克己の物語……

社畜とJKの恋愛物語の皮を被ったお仕事小説、完結!
なんか、色々刺さるというか、痛気持ちいい読後感でありますな。
途中から一気に読んでしまうぐらい、引き込まれていた自分に気づきます。
つけて欲しい決着はキッチリつけて、未来に繋がる今日を生きていく。
夢を追う気持ちと、現実に立ち向かう気持ち。
どちらもが奮い立たせられる、とてもよい御華詩でありました。
大人になるって、夢を捨てることじゃぁないけども。
誰かに託して夢から解き放たれる道もある。
中々考えさせられますな。
それでも、抱えた『業』というものは、ありますからな。
ともあれ、最後まで楽しめる素敵な作品でありました。

……レネシクルも俺修羅もちゃんと続き出るみたいでそちらも嬉しい。

てなところで次は『ひきこまり吸血鬼の悶々』です。