小林湖底・著、りいちゅ・イラスト、GA文庫。 4月2日(木)読了。 第11回GA文庫大賞優秀賞受賞作。

吸血鬼が住まうムルナイト帝国の名家、ガンデスブラッド家のテラコマリ。
彼女は、血を吸えず、それゆえに身体能力も低く自己評価の低い引き籠もり。
だけど、勢いで切った大見得と、父親のコネで皇帝の座を見据えた将軍職へと。
自分が弱いとバレれば下剋上上等な中で、なんとか誤魔化し続けるテラコマリだったが……

自己評価の低い少女の成長譚、というか、まぁ、ベタなアレ。
一周回って懐かしいタイプの御華詩ですな。
とはいえ、異世界に日本刀みたいなのを素でやってたり、死の扱いとか色々引っかかったりもしたのですが、これも時代のニーズなのでしょうな……
というか、コマリの魅力を描くことだけに特化して、他は飾り、ということかもしれませんね。
この物語がどこへ向かうのか? 来月2巻出るみたいなので気になりますな。

てなところで次は『ゴブリンスレイヤー12』です。