城平京・著、片瀬茶柴・イラスト、講談社タイガ。 5月26日(木)読了。

あやかしたちの知恵の神、一つ目一本足のおひいさま。
岩永琴子は、今日も妖怪たちの困りごとの相談に乗るのである。
たとえ恋人の態度が冷たくても、それでも。
かくして、夜の山奥で対峙するのは一匹の大蛇。
水神としても祭られるかの蛇の悩みとは……

ようやく読めた虚構推理の続きですな。
鋼人七瀬のときとは趣がことなるものの、真相究明ではなく虚構であっても理屈を付けることを主眼としているという感じですな。
そもそも、居合わせた浮遊霊が目撃してて犯人も殺害方法も解ってるっていうミステリの禁則を逆手に取ったような物語は、どれも楽しいですねぇ。ギロチン三四郎の話は、特に事件解決ではなく理由付けに主眼が置かれていて、よいですねぇ。
まだ続きが出てるので、そちらも読まねば。

てなところで次は『虚構推理 スリーピング・マーダー』です。