城平京・著、片瀬茶柴・イラスト、講談社タイガ。 5月30日(日)読了。

岩永琴子は、高校の頃から岩永琴子だった。
存続の危機のミステリ研が打った起死回生の手段。 それは、岩永琴子を引き入れることだった。 部長の思惑の元、琴子はミステリ研にやってくるのだが……

短編集と思わせつつ、話は繋がっている長編、ですな。 どことなく、作者のデビュー作『名探偵に薔薇を』を想い出す構成。 ネタバレは避けますが、三冊目になって『虚構推理』というテーマがこなれてきていて、色んな形で示されるのがよいですな。 ある意味、素人探偵のグダグダ推理合戦的なのを、計画的に行って煙に巻くような感じで。 今のところ、これが最後ですが、続きが読みたいデスねぇ。 当面は、アニメの二期に期待。

てなところで次は『名探偵に薔薇を』(※再読)です。