澤村伊智・著、角川ホラー文庫。
6月8日(木)読了。

イライラしてムカついてばかりのタクミは、とある家に預けられる。
同じような境遇の子どもたちが集まる家に居場所を見つけたが。 そこには、何やら悪いモノが……

親というか母が関わる中篇『母と』『あの日の光は今も』『さえづちの眼』の三本が収録。
一本目は野崎と真琴、二本目はあの人たち、三本目は琴子、とそれぞれに登場するキャラが違い毛色も異なる御華詩。
一本目はちょっといい話っぽい空気ありつつ、二本目はこれ完全にあの人のせい、三本目はそんなトラップがあるか? というような感じですな。どれも、ミステリ色の強い構成でとても好みでありました。

てなところで次は『落第騎士の英雄譚《キャバルリィ》17』です。