劉慈欣・著、早川書房。 11月11日(日)読了。

面壁計画の裏で進行していた、階梯計画。
人類を宇宙へと送り出す計画だが、今の計画では人間をそのまま送り出すことはできない。
非人道的とも言える手段を採用することになりながらも、その結果は確認出来ないままとなっていた。
その実現に大きく寄与した程心は、やがて、宇宙規模の大きな流れの中に呑み込まれて……。

シリーズ完結! って、ここまで行ってしまうのか。ちょっと想像のはるか先をいかれてしまいましたねぇ。
スケールがでかい、と言って間違いじゃないんですがしっくり来ないというか。
前作同様コールドスリープで時間を飛ばせるので、どんどん文明が変わっていったり。
そんな中で、今回の主人公程心は、なんというか、えげつない者を背負わされてしまってますな。
無慈悲な宇宙の中でちっぽけな地球人類が辿り着いたラストは、本当、そこまで描くかというところまで到達して。
ネタばれは極力避けたいので多くは語りませんが、圧倒される読書体験でありました。

てなところで、次は『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』です。